目  的

 わが国では急速に高齢化が進み、寝たきりや痴呆の高齢者の介護問題が老後の最大の不安要因になっています。

21世紀には、およそ3人に1人が高齢者になるといわれ、介護を必要とする人数も年々増えています。しかも、介護の期間は長期化し、その度合いも重度化する傾向にあります。また、介護する人も家庭内では5割以上が60歳以上になっており、働きに出る女性が増えることなどからも、家族による介護では十分な対応が難しくなっています。

そこで、今後、急速に増加することが見込まれる介護費用を将来にわたって国民全体で公平にまかなうしくみとして「介護保険制度」が生まれました。

これまでの制度との違い

みんなで支えます

これまで公費(税金)で運営されてきた福祉体制とは異なり加入者の納める保険料と公費(税金)で運営されます。

福祉と医療が総合的に利用できます

老人福祉と老人医療の両方の分野が、あいまいなまま担ってきた「老人介護」を、日本の社会全体のテーマとして再認識し、家族に大変な負担になっていた家庭内での介護の実情を改善し、「老人介護」を社会的にしっかりと支えていきます。

サービスを自由に選べます

これまでの老人福祉では、市町村によってサービスの種類・提供機関が決められていたのに対し、介護保険では、利用者が自由にサービスの計画を作る方針をとるほか、公的機関だけでなく多様な民間事業者の参加促進が図られ、効率的で良質なサービス提供が期待できます。

 



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