滝川市医師会長あいさつ

滝川市医師会長 文屋 学

本年5月に開催された医師会総会にて、第10代医師会長に選任されました。

新たに選任された役員、重任された役員とともども、滝川市医師会が掲げる目標を達成するため努力して参りたい。


現在、わが国では、急激な少子高齢化が進行しております。

「地域医療構想」では2025年問題を見据え、今後の医療は、主に青壮年を対象にした「病院完結型」から、 入院治療を終えても継続した医療が必要な高齢者の特性を踏まえ、 住み慣れた地域での生活を支える「地域完結型」の医療に重点を移していくとの策定趣旨が提案されました。

具体的には、病院は病床機能区分ごとに分化し、外来では地域と連携し在宅医療を推進していくとの内容であります。

今年4月、診療報酬改定が行われました。改訂率は本体+0.55%でありましたが、薬価−1.65%、材料価格−0.09%で全体では1.19%のマイナス改定でした。

改訂内容では、「地域医療構想」に従って、フリーアクセスで受診でき、アクセスの良さが疾病の早期発見・早期治療に寄与し、 また適切な受診行動、重複受診の是正、薬の重複投与の防止も可能である「かかりつけ医」が機能評価されました。

また高齢者に対しては住まい・医療・介護・予防・生活支援を一体的に提供する地域包括ケアシステムを中心に在宅医療への推進を掲げております。

これら在宅医療を支えるのは医師、歯科医師、薬剤師、訪問看護師、訪問リハビリテーション、介護サービス施設等、多職種に亘っており、 情報共有が非常に重要になって参ります。多職種への情報共有にICTインフラを整備してネットワークでつなぐ構想が厚労省主導で進められております。

ここ滝川市でも今年から各医療機関を結ぶ、中空知地域医療ネットワーク(「そらーねっと」)が稼働を開始致しました。

このネットワークは滝川市立病院を退院された方の治療、投薬、画像等の情報を患者様の了解を得て、閲覧出来るシステムであり、 電話による紹介や情報提供書等がなくても、患者様の情報がネットを通じて把握出来るツールであり、 多忙な勤務医から症状の安定した患者さんを「かかりつけ医」に逆紹介する際にも、便利であり、今まで以上に病診連携が進展する事が予想されます。

今後、在宅医療を支える訪問看護ステーション、地域包括支援センター、ケアマネージャー、 各事業所とも情報共有可能になれば、在宅医療連携の手助けになると思われます。


滝川市医師会員は昨年総会時の報告では、病院7、診療所21の28施設。会員総数88人でしたが、昨年2診療所、1病院が閉院致しました。 砂川市立病院では医師の長時間労働が問題となり、内科、循環器内科の午後外来診療の中止、滝川市立病院でも小児科医を始め、他科医師の補充も難しい状況になっております。

この様な状況の中、患者様が戸惑わない様、開業医と勤務医は連携し合って、この難局を乗り切っていかなければなりません。


医師会として会員相互の理解の下、より一層の協働体制を構築していき、そのためには、 新しい医学知識の共有のためオープンカンファレンスや医学会などの学術事業や会員相互の信頼・融和のための親睦事業を積極的に行って参りたいと考えます。